トランク型ツーバーナー
Iwatani Primus IP-2222 "Daybreak"
発売期間:1988年~1992年
価格:39,800円
イワタニプリムスの初代ツーバーナー。バーナーヘッドにはIP-2243をX字ゴトク付きのまま組み込んでいるプロトタイプ感の強いモデル。
ネジに至るまでほとんどのパーツが真鍮製。しかもリベット留めを行なわずに全てのパーツがビス留めというこだわりよう…。
シリアルナンバー付きの限定生産品、まさに“キング・オブ・ツーバーナー”と呼ぶにふさわしい逸品。
Iwatani Primus IP-2222AL
発売期間:1989年~1992年
価格:28,000円
IP-2222をアルミ化すると同時に、ビス留めをリベット留めに変える等、各部を簡略した廉価版。
2222では固定式だった天板が外せるようになったのは便利。
アルミ製のため、鍋を載せていないと風で吹き飛ばされるほど軽い。
2222同様、直結式(筐体底部から缶をねじ込む)のため、内部の掃除がやりにくいのが難点。
Iwatani Primus IP-2222FL(A)
発売期間:1992年~1995年
価格:21,500円(2222FL)、24,500円(2222FLA)
ガス缶を筐体前面に取り付けるフロントローディング方式を初採用したモデル。ゴトクを持ち上げ、バルブユニットをグルリと半回転させてセットする。
カラーはスウェーデンを想起させる上品なブルー。
92年製造モデルは、天板にDaybreakのエンブレムシールと天板アームが筐体と接触する部分の保護プレートが無い。
FLは点火装置無し、FLAはアリ。
Iwatani Primus IP-FLA-S
発売期間:1993年~1995年
価格:25,800円
IP-2222FLAに傷の付きにくい二重焼付け塗装を施したモデル。
2222FLAがソリッドブルーであるのに対し、FLA-Sは緑色がかったメタリックブルー(ただし、天板内側はソリッドブルーのまま)。
キャリングハンドルに樹脂製カバーが付くなど配慮されている。
価格差があまりなかったためか、アルミ製のFLA-ALにユーザーが流れ、出回った数は少ないように思われる。
Iwatani Primus IP-FLA-AL
発売期間:1993年~1995年
価格:28,000円
IP-2222FLAをアルミ化したモデル。ただし、天板の留め金にはバックルが用いられている。
オールシルバー&ゴテゴテしていないシンプルなデザイン美、取り扱い・掃除・運搬が容易な機能性が巧みに同居した傑作機。
イワタニプリムスのツーバーナーには魅力的なモデルが多いが、その代表と言える。
Iwatani Primus IP-3222A "Joy Palette"
発売期間:1993年~1997年
価格:21,000円
それまで15cmあった厚みを10cmに抑えた薄型ツーバーナー。バーナーヘッドは固定で、バルブユニットを筐体から引き出して使用する。圧電スイッチは右バルブのさらに右側に位置する。
赤と青の2色があり、専用のコットンケースも発売された。
製造時期によって、ゴトク形状(バーナーヘッド上で狭まっているか否か)、脚部形状(ボディ接合面が“く”の字になっているか否か。接地面で凹状になっているか否か)、補強用筋交いの有無が異なる。
パワーブースターは使用できない。
Iwatani Primus IP-3222AE "Joy Palette E"
発売期間:1995年~1996年
価格:15,800円
引き出し式だったバルブを横回転収納式(汁受けを持ち上げ、その下に格納する)に変更、点火スイッチもバルブに移動させたジョイパレットの廉価版。
色はメタリックグレーのみ。ジョイパレット同様、ゴトクと脚部形状が出荷時期によって異なる。
Primus IP-322286 "Wildlife Two Burner"
発売期間:2001年
価格:15,800円
極めて短い期間に限定販売(輸入)されたモデル。
基本的にはIP-3222AEの色違い(ソリッドカラーのブルー・グレー)版だが、天板を留めるバックルは真鍮製。
バルブ収納方法が引き出し式の海外モデル(=IP-3222Aの色違い版)の存在が確認されている。
Iwatani Primus IP-FLA-2
発売期間:1996年~2001年
価格:22,500円
ハウジングをアルマイト+ステンレスに、バルブユニットをスライド式(回転させずにそのまま引き出す)に変更した、いわばイワタニプリムス製トランク型ツーバーナーの完成形。
筐体内をフッ素加工(前期型はグレー、後期型はブラック)してあるため、メンテナンスも容易。
フューチャリスティックなデザインは今でも魅力的
Primus Kinjia
発売期間:2016年~発売中
価格:25,000円
Campfireシリーズの一環として発売されている、ブラックボディが精悍な感じを与える薄型ツーバーナー。
最大の特徴はレギュレータを装備している点で、イワタニプリムスから発売されたツーバーナーではおそらく初めてのこと。
自動点火装置、サイド風防、脚は装備されていない。
出力:2,500kcal/hx2
Primus Tupike
発売期間:2017年~発売中
価格:35,000円
Campfireシリーズの一環として発売されている薄型ツーバーナーのフラッグしシップモデル。
自動点火装置、キンジャには無いサイド風防および折り畳み脚を備えている。ガス検をなかなか通らず、日本での発売が1年以上遅れた。
ステンレス製天板にはオークのオーナメントが付けられている。
出力:2,500kcal/hx2